藤子F不二夫「SF短編集」は100%外さない

少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)


手塚治虫ブラックジャックも外さないと思う。
ドラゴンボールは殴りあいだし。

誰もが楽しめるっつーとドラえもん
でもそれじゃつまらないから、大人向けということでコレ。
例えるなら「ドラえもんの初期映画版の深刻さ」を凝縮した短編。
これを読んで、藤子F先生は本当に凄いと思った。

谷口ジロー「孤独のグルメ」で食費がかさむ

孤独のグルメ

孤独のグルメ

この漫画のせいで、食費がかさむようになりました。
影響を受けた俺のランチ風景(成功例)↓

このマンガ、グルメといっても
高級料理が食べたい訳じゃなくて、
「その時自分が食べたいものを食べる」という事を
追求しまくった男の話。

そんなんだから、昼飯ひとつにも、一番グッとくる店を探して
さまよいあるく。
目当ての店がないと泣きそうになってる。大の大人が。
んでようやく飯にありつくと、
この店を選んだ自分の選択が正しかったのかどうか考えてる。
あと昔の事とかいろいろ思い出したり。
ものすごくブツブツ考えながら食べている。

こんなのに他人を付き合わせられません。
だから「孤独のグルメ」です。

でも、「一人で考えながら食べる」ってのが
ものすごく楽しそうなんで、読んでいてマネをしたくなるわけです。

吉田修一「悪人」は良いひどい話

悪人

悪人


実はまだ最後まで読んでいないのですが・・・
相変わらず、切ない。
なんかみんな孤独。
孤独なもん同士がくっつけばラブストーリーだけど
おかしな具合に関わると、サスペンスやホラーになる。

今回はサスペンス?でも最後まで読むとラブらしい。
愛の流刑地」を越える とか言っている人もいるけれど、
そういう比較は違和感あるなあ。

いつものように風景の描写がノスタルジックで、
田舎ものの心は揺さぶられました。

最後の息子 (文春文庫)

最後の息子 (文春文庫)

吉田修一はこの中編集が一番面白いと思います。
特に三つ目の「water」。
学園青春ものです。過ぎ去りし(というか無かった)青春を味わえる。
しかし単純馬鹿ではない。孤独な心を抱えた学生達が頑張る。
じんわりきますよ。
waterは映画化されています。
見てないけど、見た人の感想はこんなん↓
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327087/