湯浅ヒトシ「耳かきお蝶」で昇天

耳かきお蝶 1 (アクションコミックス)

耳かきお蝶 1 (アクションコミックス)


なんでしょうね、このまったり感は。
耳かき屋が主役だから、ほのぼのするのはするんだけど、
誰かに耳かきされている時と同じで、
ふと、涙がこぼれるような、
虚を突かれるというか、
そういう心の温め方をする漫画です。
特に泣かせる話はないんだけども。
業田良家と雰囲気が似ているかもしれない。
ギャグを混ぜつつ、ほろりとさせる。
絵も似てるかな?好きな方は是非。
あと耳かきのシーンは(見方によっては)
とってもエロい。
作者はそこらへんも狙ってると思う。江戸のエロさ。
日本のエロですな!


ところで「耳かき屋」という商売は昔本当にあった。
と作中にある。それ以外にも
さりげなく当時の生活知識が混ぜてあるので
江戸の文化の勉強にもちょっとなるかも。


雑誌「アクション」web版にて連載中。
http://webaction.jp/webcomic/25.html
最近アクションという雑誌はものすごく充実している。
鈴木先生」全ての漫画読みが注目している、漫画と文学の融合。
「うちの妻ってどうでしょう」妻に萌える漫画。のろけ。でも作者がヘタレなので腹が立たない。
極道めし」食べ物の話をして唾を飲み込ませたら勝ちという話。
「中性風呂へようこそ」実体験に基づいた性転換漫画。作者は元女性の男性?
「駅弁ひとりたび」中年オヤジが駅弁をほおばる毎回おいしそう!
などなど・・・
今までに見たこともない漫画がゴロゴロしている。
アクションの編集者は凄い!