吉田修一「悪人」は良いひどい話

悪人

悪人


実はまだ最後まで読んでいないのですが・・・
相変わらず、切ない。
なんかみんな孤独。
孤独なもん同士がくっつけばラブストーリーだけど
おかしな具合に関わると、サスペンスやホラーになる。

今回はサスペンス?でも最後まで読むとラブらしい。
愛の流刑地」を越える とか言っている人もいるけれど、
そういう比較は違和感あるなあ。

いつものように風景の描写がノスタルジックで、
田舎ものの心は揺さぶられました。

最後の息子 (文春文庫)

最後の息子 (文春文庫)

吉田修一はこの中編集が一番面白いと思います。
特に三つ目の「water」。
学園青春ものです。過ぎ去りし(というか無かった)青春を味わえる。
しかし単純馬鹿ではない。孤独な心を抱えた学生達が頑張る。
じんわりきますよ。
waterは映画化されています。
見てないけど、見た人の感想はこんなん↓
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id327087/